同期が今日誕生日を迎えたので昼飯を奢ってあげた.私の誕生日には飯を奢ってもらったこと,あと最近は食材の買出しのときによく車に乗っけてもらっているのでその礼も兼ねて.
大阪出身の同期は「ワシもう23やで〜,信じられへんわ〜」と愚痴を零していた.そんなこと言ったら私の存在はどうなるんだ.未知の宇宙生物か何かか.
同期は3年以内に今の部署からの異動が認められなかったら会社を辞めると公言しているのだけども,仮に3年後に本当に辞めたとしても今の私と同年齢になる.私はその頃には三十路だ.単純に計算して同年齢で3年のキャリアの差が発生するわけで,同じ会社にいる限りその差を埋めるのは恐らく難しい.そう考えると,大学院に通っていたあの時期は意味の無い,人生の遠回りだったんじゃないかと悶々とすることがある.もちろんあの頃にはあの頃にしか得られなかった色んなことを経験していて,それは貴重なものであるという自覚もあるんだけど,今の仕事は学生時代の専門とはぜんぜん関係ないことだし,たまーに弱気になってそんなことを考える夜もある.でもそんな風に弱気になったり悶々としているうちにあっという間に歳食って,気づいたらワシら中年になってるんやで.そんなんなったら3年の差なんてあってないようなもんや.
そんなことを話し合っているうちに料理が来たので,あとは特に会話もなく黙々と食べた.私の頼んだホイコーローはまあまあ美味しかったのでまたあとで来ようと思った.