内山靖二郎 『神様のおきにいり4 ねこまたの巻』 (MF文庫J)

神様のおきにいり〈4〉ねこまたの巻 (MF文庫J)

神様のおきにいり〈4〉ねこまたの巻 (MF文庫J)

「祭るとは神を喜ばすこと」.あー,なるほど.一見して読者受けを狙っただけの萌え要素にもきちんと意味を持たせているわけだ.単に珠枝さまを小さくしたかっただけじゃなかったのか.そういや3巻のスク水セーラー服にも重要な意味が隠されていたわな.上手いなあ.でも行動の幼児化は狙ってやってるんだよな,たぶん.
「女の子」が根っこにある話ではないのに,ストーリーとキャラクター(と萌え要素的ななにか)の紐付けがスムースに為されているおかげで,なおかつその種明かしをラスト手前できっちりやってくれているおかげですっきり読み了えることが出来る.とても良い.
妖怪と人間との距離感の描き方も安定している.町での妖怪たちとのまったりした触れ合いと,猫の里での緊迫感・馬鹿騒ぎとのコントラストがいい感じに緩急を与えていたかな.ほのぼのしているだけじゃなく引き締まっている印象ですごく良いと思う.ストーリーの安定期に差し掛かっているぽいけどこれならダレず楽しめそう.ってことで今後にも期待してます.