日暮茶坊 『ひだまりスケッチノベル ようこそひだまり荘へ』 (芳文社KR文庫)

新規ライトノベルレーベルという扱いでよろしいのかしらこれは.某板のひだまりスケッチスレではじめて存在を知り,そこでの評判が良さそうなんで興味持ったんだけどうちの近所じゃ売ってなくて上京ついでにようやっと購入できたという経緯でいま手元に.
内容は原作のプロローグプラス日常のあれこれ.……まあストーリーはあってないようなもの.他愛ないっちゃ他愛ないものだけど原作の雰囲気はちゃんと出ててよろしいんじゃないでしょうか.ただ説明不足は甚だしいので原作既読者,尚且つ一定の愛情を持っているひと限定でしか楽しめないとは思う.個々のシチュエーション(特に序章とか)は漫画でならともかく文章で示されると違和感ありすぎでどうしたもんだか.私は楽しんだほうだと思うけど.ヒロさん可愛いよヒロさん.
しかしこのレーベル,D☆V のノベライズだけでやっていくわけじゃないよなぁ.今月の配本は湖西晶のノベライズ*1ってことだけど,これまたターゲットがえらく限定されているし,ペイできるのか.大きなお世話はわかりつつ不安になる.それに D☆V をノベライズしたところでどれも基本的にオチは一緒にしかならん気がするのよなぁ.まったりほのぼのオチに.原作が完結しているでなし,何書いたところで「俺たちのほのぼのはこれからだ!」みたいなラストで統一されちゃうんじゃないかという歪な期待と不安が交錯する.
まあ気楽に読めそうなレーベルではあるんで過剰な期待はせずチェックするぶんにはちょうどいいかね.願わくは,うやむやのうちに消えたりしないことを.

*1:と帯にはあるんだけど公式サイトには載ってない……