大澤誠 『サカサマホウショウジョ 2』 （スーパーダッシュ文庫）

サカサマホウショウジョ〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

『──全部、全部魔法と、魔法少女が悪いんだ』

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魔法少女ゆうまは魔法国家まほろばからの親善大使として，のんきに日々を送っていた．そんなある日，彼女の通う幻城址学院に現れたのは，『はじまりの魔法少女』の直系の子孫を名乗る魔法少女サクヤ．サクヤは何やら探し物を追って学院に現れたらしい．
第 10 回スーパーダッシュ小説新人賞受賞作の第二巻．なんだろう，やけに読みにくい．一から十まで，あらゆることを地の文で説明しようとしているのが悪いのか．それでいて，物語のつながりは決して良くはない．淡々とした説明が続くなーと読んでいたら，唐突に突き放されていた，みたいな感覚が続く．そのため，ひたすら前向きなゆうまの態度は好むところではあるんだけど，どうも説得力が弱いんだよなあ．