Remember11 ~the age of infinity~限定版
- 出版社/メーカー: キッド
- 発売日: 2004/03/18
- メディア: Video Game
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感想.すげぇ面白いですやん.Amazon では妙に評価が低くて*2プレイ前は「どうなんだろう」と危惧してたんだけど,名作と呼ばれる前作『Ever17』より個人的にはずっと楽しめた.
あらすじは公式ページをどうぞ.テキストを読み進めながらも何が起こっているのか,どんな事態が進行しているのか先がさっぱり読めず,とにかく先が気になって途中でやめることが難しかった.DID や MAO阻害剤を使った仕掛けからトンデモ超科学を用いた終盤のトリック(トリックと呼べるのか!?)まで,とにかく始終わくわくさせられっぱなしだった.ノベルゲーでだれることなくここまで「読める」作品はそうは無い.
ギャルゲー的要素(頭の足りないキャラクターとか)がほとんど削り落とされていたのもまたよかった.前作はそれが邪魔で邪魔で,大袈裟に言えば読み進めるのが苦しかったから.
ラストは賛否両論,というより「否」が世間では大半を占めているみたい(このカスタマーレビューが代表的意見だと思う)で,これがこのソフトの評価を落しているいちばんの要因なわけだけど,私はこの終わり方こそがベストだったんじゃないかなーと思う.大きな謎をひとつ残したまま,という不満はまあ無いわけではないけど,このプレイヤーをばっさり切り落とすような不気味な終わり方はかなりよかった.ネタバレになるから多くは語れないけど,ひとことで言うなら「まさかそんな!」.こればかりはやってみないとわからないかな.
以上.上に書いたように,ミステリ要素を含んだノベル*3で恋愛要素はほとんど無いのでそっち方面に期待している方には向かないかもしれないが,それ以外の方には広くお勧めしたい良作.是非.5月に廉価版(ASIN:B0007VAW00)が出るようなのでそれを待つのがいいかも.