丸本天外 『喚ばれて飛び出てみたけれど II.見逃してよ審判』 (スニーカー文庫)

印象は「クールでポップで血の流れない『ドクロちゃん』」.独断と偏見に溢れた感想ですが.
ツッコミ不在の漫才みたいなテキストが延々ゆるゆると締まりなくそれでいて軽妙に続く.テンポがとても良くてするする読める感じ.ボケやネタは多いけどツッコミ役のキャラクターが不在,かつ作者がネタにあまり固執しないでさらっと流しているので,それがクール&ポップという印象に繋がっているのだと思う.ストーリーはあってないようなもの(さらに展開があまり上手くない)なので,このテキストが合わないひとにはまったく合わないんだろうと思うけど,ハマればすごく楽しい.
これもまたラノベのエッジのひとつ.