橋本紡 『半分の月がのぼる空 looking up at the half-moon』 （電撃文庫）

半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)

つーんーどーくーくーずーしーのーじゅーつー（特に意味は無い）．
大きな事件を起こすことなくこれだけ読ませるものを書く力量は流石というべきか．ちょっと前のセカイ系ぽさに読みながら赤面もしたけれど，今でもどっちかといえば好物だからまあ良し．今日も「狂乱家族日記」に挟まれていた栞をみて本気で感銘を受けそうになった私はつまり精神年齢というかヲタ的嗜好年齢みたいなものがかなり低いのだろうなと思った．今更に．
話がそれた．魅せる力は確かにあるとは思うんだけど，作品全体に漂う思春期の厭世観，みたいなものはどうも私には受け入れ難い．厭世観だけに負の方向に話は引き摺られていくのが嫌なのがひとつ．単純に共感しづらいのがひとつ．よく描けているんだけど，うーん，理由はよくわからない．上と反対の事を書くけど，私もオトナになったということなんだろうかなぁ．毎日残業で明らかに胃が悪くなった私にはそんな悩みなんぞに付き合っている暇は無ぇ．みたいな('A`)
もーぉーもーどれーなーいー（特に意味は無い）．