日日日 『狂乱家族日記 六さつめ』 (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 六さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記 六さつめ (ファミ通文庫)

「人類の危機」の原因が「人間を動物にしちゃう麻薬(揮発性)が海に流れて全世界に広まったから」ってのには流石にずっこけた.いくらなんでもあっさり片付けすぎだろうと.狂乱家族に危機を用意して盛り上げるのはいいけど,後始末しっかりつけろよと.世界の中心たる狂乱家族のごく周辺に力を入れるだけ入れて,肝心の世界の描写はいいかげんってのは,作者のどのシリーズでも似た部分はあるけど,変わらないなあ.セカイ系に連なる作品はみんなそう,って言えばその通りかもだけど,露骨に目立つのがなんとも.
そして「以下次号」のあのラスト.それこそデウス・エクス・マキナに成りうる強烈なキャラクターがわらわらしている世界だからこそ,そしてこの作者だからこそ,どんな風に決着をつけるのか興味は尽きないところ.