ダウナーだったり自分勝手だったりするキャラクター(しかも全てのキャラクターが)にはまったく好感が持てず,ギャグの8割方が上滑りしているくどい文体と負の相乗効果を醸し出していた.読者の感情移入を全力で拒否しているような小説だと思った.最初の30ページくらいまでは「好みの文体かも……」と思えたのに.思ってしまったのに.下手にギャグ(まったく笑えなかったけど)に逃げなければまだ読めるものになったのかなぁ.とにかくキャラクターの描き方がぜんぜんなってないのではどうしようもない.久しぶりに金返せと叫びたくなる一冊でした.まあこれもまた経験だヨネ!