深見真 『疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女』 (ファミ通文庫)

疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 (ファミ通文庫)

疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女 (ファミ通文庫)

2巻キター.暑苦しい王道の陽性エンターテイメントであることは変わらずで,ラストまで一気に読めた.なんつーのか,木曜洋画劇場ライトノベルの手法で表現するとこういう話が出来上がるのかな〜とふと思った.悪役やトラウマの解釈を飾り過ぎないでさっくり描いちゃうとことか,なんだかんだでヒロイズムなとことか*1.ヴァンダムも(名前だけ)出てくるしな.だがもちろんそれが良い.
戦闘の締めは『パズルアウト』*2に出て来たのと同系統の能力だったのかな.頻発されるようだと物語をぶち壊しかねない能力だけに多少「?」と思わないでも無かったけども,その能力が「気持ち悪いこと」であることを織り込んだうえで話を組み上げていくのであればまだ物語上の救いはあるのかな,と.そこだけ気になった.

*1:木曜洋画劇場のほうはそんなに詳しくないので解釈が正しくないかも

*2:感想 ← 今作のネタバレ含むかも注意