大樹連司 『ぼくらの 〜alternative〜 ①』 (ガガガ文庫)

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

うむ,この後味の悪さと気持ちの悪さ.そういう意味では原作に忠実なノベライズだと思う.原作が好きなら読んでみて損は無い.
1巻で犠牲となるのは3人.キャラクターや前提条件の違いを提示しつつ,オリジナルキャラ,原作キャラの掘り下げ,原作の別視点と非常にバランスの取れた構成.原作とは違ったアプローチで15人の掘り下げを見せてくれそうな点も良い.
そもそもが未完の原作との折り合いをどうつけるのか,ワクへの干渉をしながらも役回り不明の「お嬢様」は何者なのか,気になる点も多い.続きがいつになるか分からないけど楽しみに待つことにします.