- 作者: 文岡あちら,よう太
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/06/30
- メディア: 文庫
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細かい理屈はぶっちぎり,かと思ったらやたら説明口調なセリフの連発で一気に背後関係を整理しちゃったり,奏輔と姫璃子の感情が簡単な二項対立で片付けられている(ように見えた)のが気になったり.テロリストと刑務官の描き方もまた然り.そう単純に割り切れるものでは無いと思う.粗の多さでいったら↑とは比べ物にならない.
でも話自体に満ちた熱血かつポジティブな要素が嫌いになれないのよなあ.雑ながらも前向き感が気持ちよく,真っ直ぐなエンターテイメントで最後まで楽しく読めた.前述したとおり粗が多く自信を持ってお薦めすることは出来ないんだけど,なんとなく応援したくなる.ストーリー的にはここで完結しており続編は出なさそうな感じなので,次回作が出るのを楽しみにしてます.