第 14 回
電撃小説大賞金賞受賞作．派手なバトルや萌えキャラの出ない，いわゆる
ラノベっぽくない
ライトノベル．気取った会話口調が前々世紀のヨーロッパ風世界観とマッチして独特の雰囲気を出してます．基本的には「いい話」の積み重ねでかなり淡々としているのだけど，各エピソードで「私」が経験する出来事を着実に生かして話を積み重ねている印象．きちんと，着実に段階を踏んでいる．成長ものは
ライトノベルの定番だけど，一冊の本を通じて静かにゆっくり時が流れるのが実感できる，って読書体験はそうそう得られるもんでも無いと思うよ．かなり地味だけど私は気に入った．良かった．
