作家・
倉阪鬼一郎を主人公に
私小説風に進められてゆくミステリアス・ホラー SF.よく分からないながらも妙に窮屈な違和感を持ちながら読み進め,100 ページ以降でおおおおー,と霧が晴れる感じ.あたまわるい感想よ.不自然なくらい多く提示されていたヒントはラストで泥臭く収束.仕掛け自体はオンリーワンではなかったと思うんだけど,最後まで読まなきゃ気づかないもんよねぇ.
5 年前に買ってずっと積んでいたものを気まぐれで引っ張り出してきたわけなんだけど,ネタバレを目にせず今日まで過ごせたのは僥倖だったのかもしれない.