長谷敏司 『円環少女《サークリッドガール》 9 公館陥落』 (スニーカー文庫)

《公館》に火を放ったのは盲目の専任係官,《鬼火》こと東郷永光.己の信念のためにわずかな部下を率いて地下へ向かった《鬼火》を撃つべく,仁とメイゼルの二人も地下を進む.
東郷先生と仁の決定的な決別と決着,そしてこれからが示される巻.全キャラクターに進行形で死亡フラグが立つなかを変態魔導師たちがくぐり抜け活躍し脱落していく様はドラマチック.特に今回のおっさんたちの活躍は 6 巻と並び立つくらい暑苦しいくて非常にロマンチック.仁の目指す道,メイゼルが《地獄》にやってきた理由やメイゼルの母親の影がほのめかされ,そろそろ収束に向かうのか? といったところ.にしても,ストーリー的にはシリアス極まるはずのこの間においても魔導師の変態っぷりだのメイゼルのサドロリだのを忘れない作者は素晴らしいと思った.この熱を失わぬままぜひぜひ突っ走ってほしい.