赤月黎『繰り世界のエトランジェ第四幕青のラメント』　（スニーカー文庫）

「誰かが死ねば、誰かが悲しむ。それは当然のこと……しかし私は、その連鎖を断ち切りたい。そう考えているのだよ」
「だから“永遠の命”を作る……誰も死ななければ、誰も悲しまないから？」
「そう、そして悲しみのない世界が生まれる」
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大いに盛り上がった第三幕からストーリー的に少し落ち着いたものの，ガチャガチャしたガジェットの密度はかなりのもの．単語やパーツのひとつひとつを取り出してみるといかにもな中二病なのに，鬼気迫る語りのためか倦まず楽しく読める．実はすごいことやってんのではないか？　と思った．良い良い．