赤月黎 『繰り世界のエトランジェ 第二幕 偽りのガジェット』 （スニーカー文庫）

繰り世界のエトランジェ〈第2幕〉偽りのガジェット (角川スニーカー文庫)

「山田ぁぁ！」

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すべての生物から生えている糸．その糸を見ることが出来る異能力“操糸術”の遣い手・透真の周囲に集い交差する勢力・人々・人外の数々の繰り広げる異能バトル．強大な力を持った敵に，異能と「極限」をもってぶつかる肉弾バトルといい，次々現れる変人たちといい，熱血少年漫画的な展開が実に熱い．しかし多数の勢力・組織がいきなりどちゃっと登場したのはちと混乱した．一巻を読んでからだいぶ間が開いたからかも分からんけど，今のところ絡み合うという感じではなく並列的に配置されただけのように見える．といっても一巻に比べると，ストーリーにしろ異能の描き方にしろかなり本気出して突き抜けた感じで良い．ラストへ向けて真っ当に面白くなると聞いたのでゆるゆる読んでいきたいと思います．