ツカサ 『RIGHT∞LIGHT 3 朝焼けに飛ぶ三羽の鶫』 (ガガガ文庫)

RIGHT∞LIGHT 3 (ガガガ文庫)

RIGHT∞LIGHT 3 (ガガガ文庫)

──自分に何ができるかを自覚すると、“何もしないこと”に罪の意識を覚えるようになる。力が及ぶ全ての物事に責任があるのだと錯覚してしまう。
魔術という力を持っていなければ、こんな薄暗い路地裏へ一人で入ったりはしなかったはずだ。悪者に追われている人を見かけても、自分でどうにかしようとはせず、助けを呼ぶなどの手段を取ったはずだ。
強くなる、というのはこんなにも危ういことなのかと僕は思い知る。《魔狼》(フェンリル)の力で戦っていた頃の僕も、他人からはこのように見えていたのかもしれない。

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「世界を“おしまい”にしてしまう」と予言された小学生・英里香を軸に置いた「正義」の物語.ストーリーはかなり重要なポイントを告げている気がするのだけど,亀の歩み.起承転結の「承」を,ハーレム要員を増やしながらゆっくり進めている印象.バランスが正直良くないなあ,と.