鳥村居子 『昼も夜も、両手に悪女』 (ガガガ文庫)

昼も夜も、両手に悪女 (ガガガ文庫)

昼も夜も、両手に悪女 (ガガガ文庫)

「……実は僕、先週月曜日から昨日の日曜日までの七日間、いっさいの記憶がないんだ」

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雨のふる月曜日の朝.家に押しかけてきた黒ずくめの少女に,仁庄助は失恋する.問題は,少女と庄助は初対面だったこと.そして庄助はまる一週間の記憶をなくしてしまっていたことと,その少女も同じく一週間の記憶がなかったこと.
方や「呪い殺すわよ」が口癖の黒ずくめの美少女,方や誰もが憧れる美少女生徒会長.まる一週間の記憶喪失から戻ったら,覚えのない彼女がふたりもできていたでござる.ふたりに翻弄されつつの失くした記憶探し.どことなくホラー仕立てのようであり,記憶喪失の理由を探すミステリ仕立てのようであり.どこが悪いというでもないのだけど,三角関係というにはいまいち心の距離が遠いというか,読んでて実感しにくかったなー.