桜庭一樹 『AD2015 隔離都市』 (ファミ通文庫)

車中にてさっき読了.今年の読み納め.

サイバーパンクなミステリ(といって差し支えないと思う).たかだか5年前の小説なのに,いま読むとやたら古臭い.ヴァーチャルリアリティなどの表現があまり洗練されてないのが原因だろう.ドッグイヤー恐るべし.
感想.主人公の鬱屈が弱い,というかあまり伝わってこないのが痛いかなぁ.歩になぜ入れ込むのかもよくわからなかった.社会描写も人間描写も総じて甘いかと.
今年になってファンが増えた(自分含め)印象のある作者のデビュー作なので探して読んでみても損はないと思います.