冲方丁 『オイレンシュピーゲル 壱 Black & Red & White』 （角川スニーカー文庫）

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

タイニーな『マルドゥック・ヴェロシティ』といった印象．文体やケルベルスメンバーの出自の悲惨さなど，端々からどうしても似通ったものを連想してしまう*1．となると，ちょっと前に泣きそうになりながら『マルドゥック・ヴェロシティ』を読みきった身であるだけに，なんとなく物足りないと感じたのが正直な感想．単体で読めばそらもう十分に面白いラノベであることは間違いないんだけど，私の脳は切り離せなかったのだった．

*1:ていうか背景の繋がりがあるのかも知らんけど私は知らない