小木君人 『夜が来るまで待って2』 (ガガガ文庫)

夜が来るまで待って 2 (ガガガ文庫)

夜が来るまで待って 2 (ガガガ文庫)

「え、なぁに、カヨ、なんて言ってるの?」
「ち……小さい胸は……小さい胸はなぁ……」
伽夜は壁から体を起こすと、ハルハと御月をキッと睨みつけた。
「ち、小さい胸は…………エコなんだぞ!」

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ある日,玄関先で三つ指ついて待ちかまえていたゴスロリ衣装の女の子.喋る黒猫を連れた彼女は,近畿支部から派遣された新人の影子使いであると言う.
"夜獣"を退治る"影子使い"たちの異能バトル.三角関係四角関係のなんやかやを過不足なく読みやすく.まるっとまとめているとは思うのだけど,これはという目立った特徴が見当たらないので,読み心地は非常にフラット.起承転結の「承」にあたる巻であるらしく,ストーリー的にもほとんど動かない.「以下次号」となるヒキも弱く,少し辛いかなー,と.