- 作者: ポール・ホフマン,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/06/01
- メディア: 単行本
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「教えてくれないか、お嬢さん。あなたはあの少年を愛している。そしてそれは正真正銘のけがれなき愛のようだ……」砂糖をまぶした悪意をアルベルに飲みこませるために、ボスコは間をおいた。「それでも、感じたことはないか……」彼はまた間をおいた。適切な言葉を慎重に選んでいる。「あの少年がどこか死をにおわせることに」
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ショットオーヴァーの台地にそびえる巨大な監獄,
中世(?)が舞台となるダーク・ファンタジー.サブタイトルを付けるなら「少年期の終わり」かな.明らかにヤングアダルト向けなのに,ラストに至るまで(というか至っても)カタルシスがほとんどないというのは珍しいのではないかしら(三部作の一作目ということもあるか).ストーリー自体の目新しさはさほどないと思うけど,「『ハリー・ポッター』以来の明るく健全なファンタジー界に、ほうき星のように飛びこんできた、怪物のような作品」と訳者が言うのも分かる気がする.