2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
星が果てても君は鳴れ (電撃文庫)作者:長山 久竜KADOKAWAAmazon 「お前らが音楽の力を信じなくて、どうすんだよ」人はそれを、希望と呼ぶ。希望には、人を変える力があると誰かが言っていた。 人間のあらゆる営みから受け取る、共感覚のようなノイズに侵され…
王妹のブリュンヒルド 竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)作者:東崎 惟子KADOKAWAAmazon 現れたのは醜い化け物だ。千切れた翼に白濁した片眼。鱗はなく、肌には無数の傷が走っていて、気の弱い者ならば見ただけで卒倒してしまうだろう。だが、その尋常ならざ…
ギャグ小説日和 転校生 (ジャンプジェイブックスDIGITAL)作者:増田こうすけ集英社Amazon 僕たちがビーチに一番近いバス停で降りるまで、結局新たな乗客は現れなかった。下車するやいなや、早速浮き輪に息を吹き込みながら小さめのビーチサンダルをキュッキュ…
恋は双子で割り切れない6 (電撃文庫)作者:高村 資本KADOKAWAAmazon 絵の具を垂らしたみたいに街灯が丸く滲んで、瞬きと同時に形を取り戻す。世界はこの繰り返しだ。次第に境界がぼやけていって、気付けばエンティティが確立される。狭隘で小さな、半径数メー…
あんたで日常を彩りたい2 (電撃文庫)作者:駿馬 京KADOKAWAAmazon 「風刺でもない。写実でもない。あたしの中には『ヴァニタス』がある」 芸能・芸術を志す生徒が集まる朱門塚女学院。一年の締めくくりとして開催される「初花祭」に向けて、夜風と棗は作品制…
スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択【電子特典付き】作者:小林 達也KADOKAWAAmazon 「じゃあ、俺は誰なんだ?」「珠雄さんの意識が消滅した後にその肉体に生じた、別の存在ということになります」察しは付いていたが、改めて他人の口から聞かされると重みが…
幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)作者:柞刈湯葉新潮社Amazon 「いや、幽霊が科学を信じていいんですか?」「え、どうして駄目なの?」「だって、科学は幽霊を信じてないんですよ」と言うとハルさんは首をかしげた。「それの何…
夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体 (ガガガ文庫 ガし 9-1)作者:篠谷 巧小学館Amazon 「昔行った夏祭りも、全然違う場所のお祭りも、全部繋がってるような感じがする。小学生の頃に三狛江で夏祭りへ行った私も、三十歳になって、そのとき住んでる町の夏…