- 作者: カミツキレイニー,キムラダイスケ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/06/18
- メディア: 文庫
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両親のそんな情けない顔を見るのは初めてだった。
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少年は初めて、二人に勝ったのだと思った。自分は今、解き放たれたのだと思った。
しかし興奮は一瞬で、そのあとに訪れた後悔は、少年をひどく惨めにさせた。
首の折れた文鳥を握り、少年は立ち尽くす。今までそう教育されてきた通りに、少年は失敗から学ぼうとした。死んだ文鳥から学べることは何だ。
ひとつ、迂闊に熱くなってはいけない。そしてもうひとつ。努力したところで、解き放たれたところで、どうしたって悲劇に違いない、ということだ。
『いいか、この世界は悲劇に溢れている。絶望は誰にでも等しく訪れる。容易に母は娘を捨て、兄は妹を襲い、大人たちは子供を利用するんだ。救いようのない最低な物語さ。だが人間を決めるのは、そこから立ち上がれるかどうか、だろう』
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放課後の学校.響き渡る女生徒の悲鳴.兼亮と千鳥が駆けつけるとそこには顔一面にガラスを割ったような亀裂が入った女生徒がいた.そこに居合わせたスクールカウンセラーの印南は,ワーストエンド・シリーズのひとつである『ピーター・パン』の読み手であった.
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