丈月城 『カンピオーネ! XIV 八人目の神殺し』 (スーパーダッシュ文庫)

「あれはを造る権能なんだ。この地上に“どこかべつの世界”とつながる『穴』を造っちまうのさ。で、姐さんが帰ってくるまで、そいつはそのまま放置される」

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七人目のカンピオーネアイーシャ夫人の権能によって開けられた「穴」に吸い込まれ,護堂,エリカ,恵那の三人はいずこかへ飛ばされてしまう.どうやら4世紀から5世紀のガリア地方にタイムスリップしてしまったらしいと当たりをつけ,元の世界に戻る方法を探す三人の前に,八人目のカンピオーネが姿を現す.
「時空を越えたスーパーカンピオーネ大戦」(あとがきより)のはじまりはじまり.「バタフライ効果が起こるかもしれないから影響を最小限にしなければいけない」と言いながら,いつの間にかそれを忘れて普通に大暴れしているのが非常にらしい.このシリーズはこうでなくちゃいけない.前後編もしくは上中下巻の一巻目となる巻のようだけど,まあなんとかなるのであろう,みたいな安心感.巻が長くなると良くも悪くもこういう読み方になっちゃうよね.