ツカサ 『銃皇無尽のファフニールIII クリムゾン・カタストロフ』 (講談社ラノベ文庫)

「――深月さんはあくまで、都さんを手に掛けた罪も、その贖いも、自分だけのものだと言い張るつもりなんですか?」
「もちろんそのつもりです。自分の責任を他人に押し付ける気はありません!」
「ふん、言葉だけは立派ですわね。けれど、覚悟を独り占めしている限り、誰もあなたを理解できないし、ついて行くこともできません。もう少し、色々なものに向き合ったらどうですの?」

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出現から25年間,アフリカ大陸から動く気配のなかったレッド・ドラゴン――“赤”のバジリスクがついに動きはじめた.その視線によって海を塩化させながら,少しずつ近づきつつあるバジリスクに対して,ミッドガルの竜伐隊は作戦行動を開始する.
三巻は温泉回.根っこの部分ははじめからしっかりしている印象だったけど,ストーリーもシリーズ出るごとにじわじわと面白くなってきていると思う.メインとなる対バジリスク戦は,どこかで見たことのあるお約束な展開を良い感じで取り込んで,熱い展開を見せてくれる.テンプレ気味のハーレムラノベと,巨大怪獣小説を両立させることは可能なんだ!(*^◯^*)と,ポジティブな気分になりました.まあ,そもそも両立させる必要はあるのかというところではあるし,女の子たちのキャラクターがテンプレ過ぎて三巻まで読んでるのに誰が誰だかいまだに区別がつかない(個人の感想)という弱点もあるけども.ともあれ楽しかったです.