伊藤ヒロ 『魔法少女禁止法 1』 (エンターブレイン)

魔法少女禁止法1

魔法少女禁止法1

これは、別れの挨拶だ。
「だが――もう、お別れだ」
エターナル・ブリリアント・プリンセスは白い光りに包まれ、そして消えていく。
この地上(ほし)から。地上全ての生命と物質に別れを告げて。
人類を見捨てて去ったのだ。

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『アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜』(感想)に加筆修正を加え,続篇の第零章を加えた新装版.約4年ぶりに読んだことになるけど,いま読んでもちょう面白い.で,前はスルー気味だったんだけど,以前感じていた以上に『WATCHMEN』そのまんまなんだなーということにも気づいた.ライトノベルでなければなかなかできない,これ以上なく見事な換骨奪胎だと思う.「社会システムに組み込まれた」「バイオレンス系」「魔法少女の物語」としてはいまだにトップクラスの面白さなのではないかな.まあ,『WATCHMEN』がいかに傑作かという話でもあるのかもね.再読でも初読でもいい,読んでればといいと思うさ.それにしても,巻末告知にある2014年1月発売予定の2巻はどうなってるんだろう…….