サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう2 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 秀章,R_りんご
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
僕は愕然としてしまった。
Amazon CAPTCHA
クリスティーナとの温度差に。
認識の違いに。
そして何よりも、クリスティーナに得体の知れない恐怖を覚えてしまっている自分自身に――。
ぼくは彼女に、不信感は欠片も持っていない。疑いの気持ちは一切ない。
Amazon CAPTCHA
ただただ、彼女が彼女であることに、強い反感を覚えている。
だからぼくは、彼女に惹かれはするけれど、手を出すことは絶対にない。
“軍資に一番近い
伝説のサークルクラッシャーは国をも滅ぼす.悪意はなく,しかしまったく認識を共有できない,理解できない相手との付き合いは,どのような感情を互いにもたらすのか,みたいな.キャラクターはそれぞれとても魅力的で,新キャラクターのサフィ王女は可愛らしさと強かさを併せ持つとても良い娘だと思う.そのおかげで物語に強い説得力が生まれているし,悪意を持たない傾城の姫(もはや歩く破壊兵器級)の恐ろしさが存分にわかるという.いやほんと「厄介」というレベルでなく怖いんだよクリスティーナは.それだけに,ラストに向けていろいろな経験を積んでしまうサフィ王女がとても不憫なのだが…….なかなか類を見ない,面白いシリーズになっていると思うし,皆もタイトルに騙されずに読んでみるといいと思います.