- 作者: 境田吉孝
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/04/18
- メディア: 文庫
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「本当、生きるのってめんどくさい。だけど」
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目前に捨ててしまった夢から視線を切った小野寺は振り返って俺を見て。
「だけど、それでもいいのね、きっと――」
――それはきっと、負け犬の遠吠え。
負け犬でクズな高校生狭山と,無気力な負け犬女子高生小野寺のふたりは,ある日特別生徒相談室長を名乗る中学生,藤崎に呼び出される.ダメ人間を救済し,真人間に矯正すると宣言した電波少女の活動に,ふたりのダメ高校生が巻き込まれることになる.
ダメ人間たちが送るダメ青春ラブコメ.友情・努力・勝利が正義ではなく,諦めることも努力しないことも選択であり,敗北を背負って生きることだってダメ人間の選択なのだ.みたいな? テーマは好みなはずなんだけど,語られる論理がどうも頭に入ってこないというか,共感できないというか.テキストが読みにくいわけではないので,好みの問題なのか,リスペクト元と思われる「俺ガイル」を読んでないのが悪いのか.共感できるひとならハマりそうな雰囲気はあるんだけどなぁ.