支倉凍砂 『狼と香辛料II』 (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

「派手さはなくとも丁寧」がキーワードかしら.話を締めどころと緩めどころを心得ている印象で,緩急と丁寧な背景描写で地味な事件に緊迫感を与えている.それよりなにより,小さな描写の積み重ねで,ロレンスとホロの信頼関係がじんわり伝わってくるのが,ああ,良いなあ,と思えるのでした.