ウィッチマズルカ (2). つながる思い (角川スニーカー文庫)
- 作者: 水口敬文,すまき俊悟
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10/31
- メディア: 文庫
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ただ,全体的にトーンが重い.つか暗いのには参った.表紙イラストの表情も暗い.友達を作るのが怖いというひなたの姿を併せて見るに,物語の裏テーマとして人間不信があるんじゃないかと勘繰りたくなった.強迫観念や対人恐怖の描き方が,まるで作者の体験かのように,妙にリアルなのに対し,それを乗り越えた先にあるカタルシス(救済,成長)が落ち着くべきところにすっきり,だからそんな風に感じたのだと思う.
そんなわけで,作者の姿勢には好感が持てるし共感できる部分も多いのだけど,作品として現時点で好きかと訊かれると,うーん.
っても今後の展開が気にならないと言えば嘘なので,引き続き追いかけるつもりではいる.できるなら二人には屈託の無い仲良し姉妹になってほしい,と思えるくらいには感情移入していることだし.個人的注文として百合姉妹になるのだけは勘弁.