舞城王太郎 『SPEEDBOY!』 (講談社BOX)

SPEEDBOY! (講談社BOX)

SPEEDBOY! (講談社BOX)

1年4ヶ月ぶりに舞城を読んだ.うむ,ぜんぜん変わってないなと思った.太字の使い方も感嘆符の後ろに空白を置かないことも.限界をつくり壊すこと,そして何かに追いつくことへの憧れとか想いっつーのかね.良かった.独特の擬音(これのセンスも変わらない)を乗せることで,最低限のテキスト量で疾走感が表現されているようで,この技術に関しては素直に舌を巻いた.タイトル通り,疾走するかのように読みきった.
しかし,ラノベばっかり読んでるとこういう本を読んだときに上手い感想がぜんぜん出てこなくなるね.半端な深読みしか出来ない.まずいね.