神崎リン 『イチゴ色禁区 1 夏の鳥居のむこうがわ』 (スニーカー文庫)

全国の神社仏閣を統括する“玉城家”の正樹は,従妹の亜美といっしょにある地方の神社を訪れる.そこにいたのは,小さな女の子の姿をした記憶喪失の神様だった.
第 10 回スニーカー大賞〈奨励賞〉受賞のライト伝奇ノベル.読んでて思ったのは,全体をある程度の大きさのブロックに分けられそうだなー,ということ.ここは会話のブロック,こちらは説明のブロック,とか.なんかはっきりしすぎてて,有機的に繋がっていない気がする.ストーリーのほうは,思わせぶりなことを描きつつも,核心となる部分はほとんど何も見せず,次巻以降に丸投げしているように見える.作品そのものというか,その姿勢に疑問を覚えてしまった.