笹公人 『抒情の奇妙な冒険』 (早川書房)

抒情の奇妙な冒険 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

抒情の奇妙な冒険 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

笹公人の第三歌集.昭和のノスタルジーや SF,未来への想いを三十一文字で綴る.第三歌集ではあるけど私は SFマガジンでたまに読んでいた程度でまとめて読んだのははじめて.そもそも最後に読んだ歌集っぽいものが「カラダ記念日」でありまともに歌集を読んだこともなかった.

二十年も風呂場の隅に置かれいるスーパーボールに宿るたましい

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マシュマロの巨大な乳の隙間から愛川欽也が這い出づる夢

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夕ぐれが静かに足を消し去ればさよならをするだいだらぼっち

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「他人のノスタルジィ」とは言いえて妙だと感じた.なんとなくずっと年上だと思っていたのだけどプロフィールを見るとあんがい世代が近かったのだなぁ,と.なんでこんなタイトルなのかは分からんけど.