- 作者: 黒史郎,ニリツ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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「めいたん」とそっくり同じことをホラーというジャンルでそのまま再現したような話.ここはあのシリーズ,これはあの神話だな,とか,「めいたん」と比べると分かりやすいけど反面スマートさには欠ける印象.最大の欠点は小ネタだけでなくストーリーの大筋までホラーのアーキテクチャを忠実になぞっちゃってることかね.古典やパニックホラーのお約束に忠実すぎるおかげで先の展開がほぼ予想出来ちゃって,ホラーなのにぜんぜん怖くないのよ.素直すぎるというか.話はまとまっていると思うんだけど,ひと捻り足りなかった.いくら丁寧に作っていても仕掛けが丸見えのお化け屋敷は怖くない,という教訓.