瑞嶋カツヒロ 『僕が彼女に寄生中』 (一迅社文庫)

僕が彼女に寄生中 (一迅社文庫)

僕が彼女に寄生中 (一迅社文庫)

「……えっと、呼吸も脈拍もないことを除けば、健康そのもの……だと思う……。低体温時の仮死状態に似てるけど、体温は正常値なのよね……」

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高校生の道人はオカルト研の先輩である明日奈の昇霊術実験によって身体から魂が抜け出し,明日奈の肉体に寄生して離れられなくなってしまった.なんとか元の体に戻るべく,道人と明日奈は試行錯誤する.
第 1 回一迅社文庫大賞・奨励賞受賞作.これは寄生ではなく憑依なんではないかなあ,とか,引用部分のような「呼吸も脈拍も」意識もないのに「体温は正常」という状態が気持ち悪いなあ,とか,地の文がいまいちぎこちないなあ,とか気になるところはいくつもあるけど,話自体は普通かなあ.申し訳ないけどこれという特徴が見つけられなかった.