- 作者: 西川真音,しろ,工画堂スタジオ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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終末を前に自分/誰かのために生きる/死ぬ意味を獲得する過程を閉塞した状況で描いたお話.道具立てが特殊なだけで内容は直球かつ陳腐な青春小説,かな.特殊な環境で芽生える「愛」,生きる意味を問い殉教者を選別するために行われるゲーム.陳腐極まりない.理よりも情と雰囲気が先に立つ話運びはひとを選ぶかもしれない.終盤の展開はただ単によく分からなかった.若さの持つ可能性を捻くれた手法で描いたものと解釈したんだけど,流石にやっぱり陳腐すぎるかな.ここは『羊の方舟』を読んでないと分からない部分なのかもしれない.そして私は読んでない.ってことで注文しちまったじゃねぇかこん畜生.ひとにはすすめないけど雰囲気は嫌いじゃないよ,ってことで.