魁 『死神のキョウ』 (一迅社文庫)

死神のキョウ (一迅社文庫)

死神のキョウ (一迅社文庫)

ある晴れた日,縞パンをはいた押しかけ女房がやってきた.「はじめまして、死神です」.『AIR』の美凪や『CLANNAD』の杏を手がけたシナリオライター魁の小説デビュー作.なるほど,さんざんガイシュツだろうけど死神の杏ですね.分かってて開き直っているのかこれがベストだと信じているのかは判断つかないけど,ゲーム用のテキストをそのまま移植したような文章は小説に必要な描写がいくつも抜け落ちていてどうも.これはギャルゲーですね,そしてこのキャラ造形は杏ですね,分かります.と自分に言い聞かせながらだと比較的すんなり読めるのだけど,前提を頭に入れて読まないと分からないのじゃないかという気もする.とか言いながら杏ルートはほんの序盤しか読んでない私なのですが.あとがきを読んだ感じではこれでもかなり苦労したみたいだし,大雑把に創作とくくられる中でも色んな苦労があるんだなあ,と思った次第.いつも読んで文句言うだけでサーセン.