- 作者: 陸凡鳥,甘塩コメコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 文庫
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「日夜必殺剣について考察を続ける」作者が贈る「コズミック・エンターテイメント」こと本作も三冊目.時系列上 2 巻の直後にあたる続編でページの大半はバトルに費やされる.もっともらしい名前の必殺技や超理論(……理論?)が飛び交うバトルはテンポは微妙なのだけど,出し惜しみされることなくポンポン飛び出すアイデア(≒思いつき)の羅列は読んでいくうちに妙に楽しい気分になる.なんというか,刹那的でオトコノコ的なアイデアのポトラッチを見ているような感覚っつうのかな.私の経験上,こういうストーリーは衒学趣味が付きまとうことが多いと思っているのだけども,この作品は衒学とはかなり遠い位置にいるので素直な気持ちで楽しめるのかもしれない.まああれだ,細けぇこたぁいいんだよ! の理念を忘れずに読むのが読者に求められる姿勢ではないだろうか.あとがき読んだ限りじゃ作者さんも開き直ってやりたいようにやってるみたいだし,ぜひ突っ走っていただきたい.私も行けるとこまでついて行きますともさ.