伏見ひろゆき 『R-15 ようこそ天才学園へ!』 (スニーカー文庫)

各分野で選りすぐりの天才が集められた閃学園に入学した 15 歳のポルノ作家芥川丈途.入学早々,女子寮ののぞき犯人の汚名を着せられた彼は濡れ衣を晴らしつつクラスをまとめ,クラス対抗オリエンテーション勝利することができるか.
第 13 回スニーカー大賞《奨励賞》受賞作.うーむ.天才ばかり集めた学園,というわりにその天才っぷりがテキストからは分からんのが最大の難点だよなぁ.おかげでよくある学園ものの範疇を出ていない.天才(=奇人変人)がテーマならもう少しトガったほうがいいんじゃなかろうか.クライマックスの合唱のアイデアは良かったと思うんだけど,まあ本物の天才とか奇人を描くのは難しいんだろうなあ,という話.