一柳凪 『リバース・ブラッド 6』 (ガガガ文庫)

リバース・ブラッド 6 (ガガガ文庫)

リバース・ブラッド 6 (ガガガ文庫)

「無限の人格」を宿した少女の最期.あと完全な世界の終焉.
無限,永久,完全をめぐる言葉遊び.答えのでない言葉遊びはぐるぐるぐるぐる,その場をただ回るような虚しい感じの.あらゆる現象の根源には回転がある,を地で行くテキストの運びには舌を巻いた.今回は特に毘舎利爾来の蝕能の伏線にするためだけに町中で馬を暴れさすセンスが素晴らしかった.手段と目的が完全に逆転してるし時代劇にしても無理あるだろ(現代劇だが)と突っ込まずにはいられないけど,このセンスは真似しようとしてもできないと思う.面白かったぁ.……のだけどひょっとして今回で完結?