- 作者: 一柳凪,ヤス
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: 文庫
- クリック: 16回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
無限,永久,完全をめぐる言葉遊び.答えのでない言葉遊びはぐるぐるぐるぐる,その場をただ回るような虚しい感じの.あらゆる現象の根源には回転がある,を地で行くテキストの運びには舌を巻いた.今回は特に毘舎利爾来の蝕能の伏線にするためだけに町中で馬を暴れさすセンスが素晴らしかった.手段と目的が完全に逆転してるし時代劇にしても無理あるだろ(現代劇だが)と突っ込まずにはいられないけど,このセンスは真似しようとしてもできないと思う.面白かったぁ.……のだけどひょっとして今回で完結?