- 作者: 仮名堂アレ,博
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/09/18
- メディア: 文庫
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非モテライトノベル完結編.最後までキモかったわぁ(褒め言葉).話の筋にはこれと言ったなにかがあるわけではないのだけれど,地の文や物語全体に漂う"恋愛"への距離感がなんとも気持ち悪かった.一般的な恋愛観から一歩置きたがる姿勢は腰が引けてるのとも,達観とも違う.面倒くさいし格好悪いから付き合わない,くらいの理屈で動くともなく動く感じ.「お互いが好きだからといって必ずしもつきあう必要はない」という屁理屈を講釈するに至るくだりのどうしようもなさといったら.あと目立ったのは早希の姉の早苗先輩.変わり者を演出するルー語もどきの口調が本気でうざかった.まあ好き嫌いは分かれそうだけど,憧れの先輩的立場にいるひとから女の色気がまったくゼロってどういうことよと.
とまあ,キモかったけどそのキモさこそが魅力という,変だけどわりと好きなシリーズではありました.