- 作者: 杉作 J太郎
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2010/12/23
- メディア: 単行本
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これでいいとは誰も思っていない。このままでいいと、誰も思っていない。
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ある程度の大人がやることには、意味がある。通りすがりの誰かが見ておかしいとわかることに当事者が気づいていないわけがないのだ。
真実は常に別なところにある。
BIRD とは,異星人からの厄災に備えて設立された非公式国際地球防衛組織である.多くのスタッフが働く地下 900 メートルの極東支部基地では,アタックチームの一員・山並が鬱々とした日々を送っていた.来るかも分からないその日のために…….
巨大ロボットのパイロット候補,43 歳の中年男山並を主人公にした「まったく新しいロボット小説」.元グラビアアイドルやヤクザ崩れ,メイド喫茶の雇われ店長など,ワケありの人間しかいない秘密基地.そもそも異星人は本当にやってくるのか,どこまでが真実なのか? 道具立てとストーリーは非常にシンプルなのだけど,ディテールは曖昧に,でもって言外の含みをたっぷり持たせたストーリーテリングは,言うは易く行なうは難しを実践している.そこで語られるのは,現在進行形の大人の孤独と絶望.昔の思い出とシンプルな言葉で見せつけられるそれはあまりに強烈.胸にキリキリと来た.
ジェノバのデザインはカッコいいけどしかしイラスト:平井久司は表紙詐欺も甚だしいな.内容とはぶっちゃけまったく関係ないことだし,表紙を気にすることなくみんな読むといいのではないかしら.傑作だと思いました.