- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/19
- メディア: 文庫
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人間は考える芋だと思いました。いつだって芋蔓式だから。
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衰退した人類と妖精さんたちの少し不思議な世界の話,二本立て.
学生時代の「わたし」の思い出話,「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」.はじめのほう,学校が憂鬱で仕方ない「わたし」のメンタリティがわりと素できつかった.馴染もうとしないというか馴染めないというか.といっても読みやすさとしゃれた小ネタでだんだん楽しくなってくるので良い良い.単なる回想話で終わらせないのもさすが,素敵.
世界がコンピュータゲーム的に変容してしまう「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」は古今のゲームネタがてんこ盛り.ゲームネタだけでできたようなエピソードだけど,ネタの出し方がスマートで他と一線を画す感.実に量子的.