五代ゆう 『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー I』 (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

《それは無理だ。無駄なことだ》エンジェルの答えは無情だった。《おまえたちはすでに一度は血の味を知ったはず。でなければ、ここに立っているはずがない。あきらめるがいい、おまえたちは知恵の果実を口にしたのだ。もう戻ることはできない。誰も》

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荒廃した煉獄の世界,ジャンクヤード.〈カルマ教会〉の支配のもと,楽園〈ニルヴァーナ〉への門を求める 6 つのトライブが果てなき争いを続けていた.交戦中のトライブ,〈アサインメンツ〉と〈エンブリオン〉の勢力域の中間に突如現れた黒い蕾が開いた瞬間から,この世界の仕組みは大きく変化する.
悪魔の力を身に宿し,どことも知れない世界で戦い続ける彼らの行方.PS2 で発売された『デジタル・デビル・サーガ アバタール・チューナー』の「原案小説」.ストーリーはゲーム一作目(クリア済み)の序盤をほぼ忠実になぞっているかな.といって実際は読むまですっかり忘れてたのだけど.悪魔の力〈アートマ〉を手に入れたジャンクヤードの住人たちの意識がどう変わるのか,この世界はなんなのか.ほぼ導入のみといった感じではあるけど,ノベライズの固さもほぼなく雰囲気もじゅうぶん,ドライな世界観にも入りやすいのではないかな.続きを楽しみにしてます.