- 作者: 日野イズム,夜野みるら
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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君の声が聞きたくて、僕は物語を書いた。
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『アオ君の好きなことを、脚本に書いて』
僕は頷く。了解しました、水野先輩。僕の好きなものを、僕は書く。
樋高碧は小説家志望の高校生.小説コンクールには落ちまくり,ついでに第一志望の高校にも落ち,失望の中にいた碧は,自分の書いた(とても恥ずかしい)詩を朗読する少女,水野夢に出会う.夢は碧にビジュアルノベル愛好会で脚本を書くことを強要する.
僕がビジュアルノベルをつくる理由.短編小説カーニバルで読者投票一位を獲得した「君の声、僕の物語」に,その後の連載を加えた作品集.一位を取っただけあって第一話はさくっと読むにはいいのだけど,第二話以降はちと厳しいかなぁ.基本は一人称なのに三人称のような表現が入ったり,半端にメタネタを入れたりするのが読んでて気持ち悪い.表現することとその理由が主眼だと思うのだけど,物語が素直な分,過去二作のようなケレン味も薄い.正直ピンと来なかった.