- 作者: 日日日,左
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 文庫
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「真面目な顔で意味のわからんことを言わないでほしいのです。待っていても友達なんかできないでしょう、きっと。自分から積極的に話しかければ、おのずと縁ができて、仲良くできるのではありませんか? 知りませんけど」
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「それができたら苦労しないよ。わたしは常に周りから与えられるのを待ってる受け身な人間なの! 優しくされて、甘やかされて、ちやほやされないと会話もできないの! 周りのみんなも察してよ! わたしから話しかけるなんて嫌だし怖いし無理だよ!」
学級委員の蝦怒川情雨の主導で,ささみさんたちはクラスあげて二泊三日の懇親旅行に行くことになった.浮かれるささみさんだったが,蝦怒川さんにはある秘密と企てがあったのです.
この巻から新章開始のがんばらない話.日本の記紀神話をベースにしたスーパー神話大戦,のプロローグみたいな感じか.「人称」に関していろいろ実験するシリーズということで,今回は目の前の相手と会話をしながら,チャット空間を展開して更に別レイヤーで会話することを同時並行したりする.どことなくサイバーパンクっぽい,というか,Twitter に似てるのかな.目の前の相手と会話しながら,同時に目の前の相手にリプライ飛ばしたりするあれに似てる.試みは面白いのだけど,ストーリー上の必然性があまり感じられないのがもったいないところだった.