ROBOTICS;NOTES プロジェクト・プレアデス (ファミ通文庫)
- 作者: foca,村崎久都,(原作)5pb.,(キャラクター原案)福田知則
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 文庫
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項垂れて落とした視線の先に、自分のこぼした涙がポタポタと落ちるのが見えた。
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なによりも大切な夢を捨てるしかない自分の無力さが悔しくて、僕は声を押し殺して泣き続けた。
『ROBOTICS;NOTES』の約一年前.日高昴がはじめてROBO-BAN(原作ではROBO-ONE)で優勝するまでを描く,『ROBOTICS;NOTES』前日譚のノベライズ.一本の小説としては普通に良いものだと思うのだけど,原作をクリア済みでそれなりに思い入れのある身としては気になるところもポツポツとある.細かいところだと固有名詞が原作から変更されている(ROBO-ONE→ROBO-BAN,ニコニコ動画→ニコヤカ動画)ところだけど,大きいのは,原作にそのままつながる前日譚ではなく,ラストの時点で物語が一旦リセットされていることよなあ.原作とノベライズでまったく同じ失敗を繰り返しているように見えてしまうというか,こいつぜんぜん成長してなかったんだなあ,みたいな微妙な気持ちになってしまう.ホビーロボットを操縦することの楽しさは(もしかすると原作より)出ていると思うし,悪い話ではぜんぜんないのだけど.アニメの副読本として読むには最適な本だと思うので,一話二話を見て気になったならどうぞ.