岩佐まもる 『ROBOTICS;NOTES 1 キルバラッド・アノテーション』 (スニーカー文庫)

──娘を守れずして、何のための母親かっ!
だから……こなちゃん。
ママのことはどうか忘れて。
いますぐでなくてもいい。
でも、いつか忘れてほしい。ママを……捜さないでほしい。
でないと、ママはあなたのことを守りきれなくなる──。

ROBOTICS;NOTES 1 キルバラッド・アノテーション (角川スニーカー文庫) | 岩佐 まもる, bun150, 5pb. |本 | 通販 | Amazon

三レーベルから発売される『ROBOTICS;NOTES』のノベライズのその二.『ROBOTICS;NOTES プロジェクト・プレアデス』(感想)とは異なり,本編の出来事を本編の時間軸で,「女版ダル」こと神代フラウ,こと古郡こなの視点から描いている.ストーリーは本編をそのまま,かなり忠実になぞっているので,新しい驚きみたいなものはほぼないかなあ.逆に言うとゲームの雰囲気をかなり出せているとも言えるので,悪い話ではない.こなちゃん視点でしか知り得ない情報・感じ得ない感情や,細かい描写もポツポツとあるけど,本編を補強するというにはかなり弱いなあ.と,クリア済みの身では思うのでした.